2025.03.30 | ウエーブスタイル, カーテンレール, トーソー, ブログ |
ウエーブスタイル第四弾です。
ウエーブスタイル用のカーテンレールを使うと均等ピッチになって
きれいなウエーブが出るかというとそうではないのです。

ドレープ(手前)もレースも1.5倍使いのウエーブスタイルです。

カーテンボックス幅は250㎜あり、前後とも1,5倍ウエーブスタイルで
問題はありませんでした。
レールはトーソーのネクスティウエーブスタイル用のものを使っています。

当店では部材で購入して会社でセッティングします。
そうすることによって勉強できることがあります。
ピッチキープコードは8cmで均等になるようになっています。
それに必ず偶数個入れないと両サイドのフックのところが
山に来なくてきれいでないのです。
トーソーのカーテンレールのカタログ(p329)によれば
両開きで210cmのレールの長さの場合、片開きで16個のランナーで
両開きで32個入れます。
両開きでレールが240cmでも同じで、ランナーは片開で16個ずつの
32個になります。
これはランナーの数を必ず偶数個にしなければならないので
レールが240cmならば片開で120cmです。
それで8cmピッチなので120÷8=15個で最初の1個を足して
片開で16個で両開きで32個になります。
この場合、きれいに割り切れているので均等ピッチになります。
しかし、210cmのレールで両開きの場合は、片開きでは
105cmです。
これを8cmで割ると13.1になり切り上げて14なんです。
これに最初に引っ掛けるところの1をプラスすると15個になります。
片開で15個でいいのですが、ウエーブスタイルの場合は偶数個に
しないとならないので16個になり、両開きで32個です。
前に書いたようにレールの長さが210cmでも240cmでも
32個でカーテンの縫製するサイズは同じになります。
そのため、レール210cmで作っても240cmと同じように出来上がって
くるので30cm余分にあり、均等ピッチにはならないのです。
均等ピッチにしたければ、まずはレールのサイズを先に決めなければ
ならないのです。
今回のケースがそんな感じです。
レールの長さが210cmなのです。

レールの長さが210cm
両マグネットランナーを中心に合わせています。
そうすると左右のランナーは均等にならず余っています。
レールにはピッチキープコードをつけているのですが、
左側の窓の右片開を優先して閉めると真ん中より左まで閉まります。

これを無理やり真ん中で閉まるようにすると均等のウエーブでは
ないのです。

そんなの気にしていたら大きな仕事はできませんで、納得してもらえれば
問題はないです。

こちらの現場も事前に詳しく説明していますが、コンセンが
設置されている位置が優先されています。
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2025.03.26 | ウエーブスタイル, トーソー, ブログ |
ウエーブスタイルの第三弾です。
ドレープとレースのダブルで正面付けした施工例です。
ウエーブは両方とも1,5倍使いでカーテンレールはトーソーの
ネクスティのウエーブレールを使い正面付けでブラケットは
エキストラダブルブラケットを使っています。
このブラケットは通常のものより長めで窓側のレールは
壁から中心が45㎜、部屋側のレールは壁から120㎜
離れています。
通常のブラケットは壁から35㎜、95㎜です。



別の現場の分で説明します。

1.5倍使いのフラットカーテンの二重吊りはトーソーネクスティのエキストラ
ブラケットを使っても開けた時はたまりの部分で干渉します。


窓側のレースを閉めて、手前のドレープを開けていても干渉します。

窓側のレースと部屋側のドレープを閉めた時にはぎりぎり干渉するか
しないかぐらいです。
カーテンボックスならばウエーブスタイルの2重かけの場合は、
ボックス幅が200㎜ぐらいあるといいです。


窓側のレールの中心が壁から50㎜、室内側のレールは壁から150㎜の
ところに付けています。
以前にも書いたのですが、このトーソーのネクスティウエーブレールは
先頭と両端のマグネットランナーに工夫されています。
こちらのブログをお読みください。


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2025.03.22 | ウエーブスタイル, ウッドシャッター, トーソー, ブレイク・スタイル, ブログ |
今年になって何度も書いていますウエーブスタイル(1.5倍使いの
フラットカーテン)の縫製も研究を重ねていまして、当店内で
少しずつ進化してきています。
レールメーカーのトーソーもこのウエーブカーテンにかなり力を
入れています。
自社商品でウエーブカーテンレールがあるからです。
「With Curtain」ということで、カーテンの販売とともにと
いう使命感があるようですが、ウエーブスタイルが売れれば売れるほど、
本来はレースは2倍使いにしましょうと言っていたのが、1.5倍になり、
その分、出荷量が減ります。
また、レースのウエーブスタイルはドレープ(厚手カーテン)なしの
単独でつけるケースが多く、その結果ドレープ生地が売れなくなるのです。
ウエーブスタイルが売れれば売れるほど、皮肉なことにカーテン
メーカーの出荷量が減るということになるのでしょうか?
トーソーのウエーブスタイル特設サイトはこちら
当店の施工例

高さ3040㎜の天井からのウエーブスタイルです。


今回、当店の中で進化したことは、裾の縫い方です。
今までは、江戸打ち紐のウーリーロックをしていましたが、今回は
本縫いコード巻きロックにしました。
ウエイトロックにすると少しハリが出ますがこのやり方だと
でません。
幅継ぎしていてもきれいにできます。



そのやり方はこちらの動画をご覧ください。
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2025.01.18 | ウッドシャッター, カーテンレール, トーソー, フジエテキスタイル, ブレイク・スタイル, ブログ |
今年になってからウエーブスタイル(1.5倍フラットカーテン)が
多いのです。
一昨年、カーテンレールのトップメーカーであるトーソーがウエーブ
スタイルレールを発売しました。
ピッチキープコードがついていて、ランナーが常に8cm間隔に
なるレールです。
ウエーブスタイルのブログはよく書いているので、同じ内容では
新鮮味がないので今回はネクスティのウエーブスタイルカーテンレールに
焦点を当てて書きます。


生地はフジエテキスタイル FA1202NW

横の腰窓はヨコ型の調光スクリーン「FUGA」です。
裾の仕様は当店独自のやり方の「江戸打ち紐」です。

ピッチキープコードでほぼ均等ピッチ

ウエーブスタイル用カーテンレール

レールの中に80㎜のピッチをキープするテープが入っています。


このレールの素晴らしいところはマグネットランナーなんです。



カーテンフックを引っ掛ける穴が2つあって、正面からと横からと
どちらからともつけられるようなっているのです。

両開きの真ん中と両端は横からの穴にフックを差します。


そうすると。両開きの真ん中部分の重なり多くなり、隙間が小さく
なります。

両サイドも片開きのマグネットランナーを入れますので、生地がレールの
中心より奥にいってきれいです。

私は、これはトーソーの開発の素晴らしいアイディアだと思っています。
しかし、トーソーの社風が「カーテンとともに」で「カーテン応援団」と
いう立場を明確にしているために、自社商品のPRも控えめで積極的に
アピールしないのです。
トーソーカーテンレール応援団の私が、マグネットランナーの
些細な部分をアピールしておきます。
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2025.01.9 | ウエーブスタイル, ブログ |
新年早々忙しいです。
当店は1月7日が仕事始めで、一番最初の仕事が住宅展示場の
モデルハウスのカーテンの取付でした。
一般住宅の窓まわり商品とオーダーカーテンを主としている
当店にとりまして幸先いいスタートを切りました。
当店は大手住宅メーカーの下請け窓まわり工事もしています。
今年は巳年です。
長いものに巻かれながらも、独自のものをだしていきたいと
思っています。
リビングの大きい窓2つにウエーブスタイルカーテンを取付
ました。
ウエーブスタイルは昨年から人気がで始めまして、今年はブームに
なりそうです。



窓は幅2900㎜が2つですが、壁は端から端まで9mあり、レールは1本で
取付ています。
開けた時は片方の壁に寄せることもできます。
窓にかぶる位置にはカーテンストパーを取り付けていて、マグネットで止まる
ようにしています。


レールはトーソーのネクスティで普通のものを使っています。
フックもトーソーのものではなくアジャスターできるフックです。

生地はフジエテキスタイルPF1383 NW

裾は江戸打ち紐でウーリーロックしています。
以前から真空釜でする形状記憶加工では、裾にウエイトを入れずに
江戸打ち紐でやっていました。
フラットカーテンの場合、裾をウエイトロックするとハリがあってきれいな
ウエーブが出にくいのです。
そのため柔らかいテープがで必要で、今回ウエーブスタイルに江戸打ち紐を
使ってみましたがきれいにできました。


今のところ、横使いの生地のみ対応していますが、これはウエーブスタイルには
おススメです。
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2024.12.27 | ウエーブスタイル, ウッドシャッター, カーテンレール, トーソー, フジエテキスタイル, ブレイク・スタイル, ブログ |
ここ1年でよく売れたスタイルにウエーブスタイルというのが
あります。
1.5倍使いのフラットカーテンのことで、トーソーが提案
しているピッチキープコード付きのレールを使うときれいな
ウエーブがでるというスタイルです。
でも現実にはこのレールを使うときれいなウエーブが出るわけでは
ありません。
生地によって違います。
今回取り付けたのはフジエテキスタイルのフォグライトFA1850WH
この商品はなにもしなくてもウエーブがでます。





レールはトーソーのシエロクラウド

取り付ける前にピッチキープコードをランナーに付けます。
80㎜間隔でキープされるようになっていて、カーテンのフック間を120㎜
にすると1.5倍のフラットになります。

天井に直付けするのですが、違和感なくフィットします。
滑りもよく、ピッチキープコード無しでもおススメのレールです。
ウエーブスタイルでおススメしたいレース生地はフジエテキスタイルの
ハクボPF1438という生地とこちらのフォグライトです。
すごく柔らかくてきれいです。
ウエーブはなにも加工しなくてもでます。
クリエーションバウマンやフィスバにも柔らかい適した
生地がありますがお値段がちょっと・・・・
ハクボはSNSでブレークして、YouTubeをみてハクボ指定
されるお客様も多いのです。
でも、この商品は150cm幅のタテ使いの生地で必ず巾継ぎが入ります。
それが嫌という声が多くて、その声はメーカーにも届き、今年
フジエテキスタイルは同じような生地で300cm幅で横使い
して巾継ぎの入らないフォグライトを販売しました。
当店には2つの生地を展示して見て触って比較できるように
しています。
お客様の声として、ハクボの方が触り心地がいいといわれます。
でも、巾継ぎがはいるのはイヤといわれるのです。
そこでフォグライトになることが多いのですが、皆様必ず
悩まれます。
当店では、加工所から現場に持っていくのに折りたたんで
箱に入れていきますので、たたみジワがついているのを
現場でアイロンスチーマーをあててとります。

スチーマーはフランス製のスチームワンでこれはけっこうきれいに
シワがとれます。
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当店は12月29日(日)~1月6日(月)まで休みを
いただきます。
新年は1月7日㈫からの営業になります。
2024.11.17 | ウエーブスタイル, カーテンバトン, トーソー, フラットカーテン, ブログ |
最近、住宅メーカーの仕事の中でトーソーのウエーブスタイルレールを
使った納品が増えてきました。
住宅メーカーの仕事では、ほとんどがインテリアアドバイザーが
お客さまと打ち合わせをされて、こちらに見積もり依頼があります。
そのため、こちらがアドバイスする余地はほとんどありません。
柄決めや納め方の指示はインテリアドバイザーで縫製・施工は
当店です。
その1

ボックスワイド3100㎜で高さは2455㎜の窓が2窓で片開
トーソーのネクスティのウエーブスタイルのレールを使っていて、
1.5倍使いのフラットカーテンになっています。
生地はフジエテキスタイル フォグライト FA1850 WH 300幅の横使い
すごく柔らかい生地で形態安定加工はしていません。


両端の耳の下部にウエイトを入れています。

裾は9㎜の折り返しです。


片開でレールW=3080で1,5倍だとフラットにした時の生地ワイドは
4680㎜になりフックの数は40個になります。
そうするとたまりは

67cmぐらいになります。
たまりは20%以上になります。
ウエーブスタイルの場合、事前にお知らせしておかなければならない
ことです。

その2
生地は川島織物セルコン FF5370
トーソーのネクスティのウエーブスタイルで1,5倍使いのフラットカーテン
両開きですが、片方の端にトーソーのカーテンバトンクリアをつけて
片開きでもできるようにしています。
形態安定加工をしています。





カーテンバトンです。


ウエーブスタイルを美しくみせるためのやり方(個人的見解)
1)レールの長さを決めるときは、ウエーブを均等にしようすると、
ピッチ間が8cmなので、8㎝×奇数個で両開きの場合は×2にして
レールの長さを決めます。
そうでないと均等ピッチにならない。
今回のケースでいうと、住宅メーカーのマニュアルでいくとレールは
窓の幅に対して両サイド100㎜だすとなっていて、レールワイドを
2460㎜にしました。
そうするとトーソーの仕様でいくと両開きで36個のランナー
(片開18個)です。
ピッチキープの長さは8cm×17個=136cmで両開きならば
272cmになるのです。
レールの長さ246cmなんです。
ウエーブが均等ではなくちょっと余裕のあるところがあるんです。
この場合は270cmぐらいのレールにすればよかったのです。
2) ウエーブスタイルHウエーブをきれいに出すための生地で
柔らかいのが多いので、その生地をもって開閉すると生地を
傷めるのでカーテンバトンをつけることをおススメします。
両開きに場合は真ん中に2本必要
3)トーソーのレールはひじょうにいい商品なのでマグネット
ランナーの磁力が強いのです。
マグネットにセロテープを貼って少し磁力を弱めた方が開閉が
スムーズです。
4)生地にもよりますが、形態安定加工はした方がきれいな
ウエーブがでます。
5)形態安定加工をすると、レース地だと真ん中で逆V字になって
少し開きます。そのため、現場にスチーマーを持っていて修正する
必要があります。
6)裾の処理はウエイトテープにすると、ハリがあってきれいな
ウエーブが出にくくなります。
そのため、ウエイトテープではなく折り返しでできるだけ短い
折り返しの方がきれいと思います。(レースの場合)
両端の耳の下部にはウエイトを入れた方がきれいに納まると
思います。
7)芯地はトーソーの純正のウエーブスタイル用の芯地でなくても
大丈夫かな。フラットカーテン用の芯地の方がアジャスターフックに
なっているので微妙な高さの調整ができるのです。
トーソーの純正の芯地はアジャスターフックではないのです。
現場ごとに少しずつ進化していっています。
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