コードやチェーンを操作して、 上下の昇降によって開閉するタイプのカーテンをローマンシェードといいます。
・バルーンシェード・・・など、
縫製の方法によってさまざまな表情をつくりだすことが出来ます。
人気の高いスタイルで、一戸建て、マンションを問わず広く親しまれています。
ローマンシェードは お好きなカーテン生地を選んで頂いただき、
好みのローマンシェードのスタイルに縫製する事ができます。
生地の厚みや張り具合、表面の加工などにより 出来るスタイルと出来ないスタイル、
ローマンシェードに向かない生地はありますが、
基本的には大抵の生地でローマンシェードをお楽しみいただけます。
【ローマンシェードの構造】
当店ではコードのからみが少なく操作性の安定しているドラム式メカを小さなサイズでもお勧めしています
(この図の幕体(生地部分)はシングルタイプのプレーンシェードになっています)
【便利な点】
1)上方から差し込む日差しに対して、まぶしい部分だけを隠すには非常に適しています。
2)バルコニーや庭の生垣などで外からの視線の下半分が既に隠れている場合、
ローマンシェードを上半分まで下ろすことで開放的に視線を隠すことができます。
3)左右にたまらないので、窓枠の両サイドをスッキリと見せることができます。
【不便な点】
1)はき出し窓などで頻繁に出入りする個所に取り付けると、
毎回頭の高さまで上げないといけないので面倒に感じる事があります。
2)横幅2mくらいの幅ならばローマンシェードは分割せずに1台で付けることが良くあります。
それに対し、窓ガラスは左右に開閉することが多いので、窓ガラス2枚を1枚の生地で覆うことになり、
風が強い時に少しでも窓を開けるとシェード全体が風にあおられます。
3)上にたたみ上げていくので、15~20cmくらいのたまりができます。
それを見越して窓枠よりも15cm程上に取り付けてその分大きく作ることもよくあるのですが、
そのような取り付けができない場合は(下地がなかったり、窓上すぐに梁がある場合など)
窓の開口部を大きくふさぐことになります。
”プレーンシェード”とは
完全に降ろしきる(閉めた)状態ではプレーン(平面的)な長方形の布になります。
生地の持つ特性によって表情が大きく左右されます。
生地の厚み、糸の密度、硬さによって表情は様々です。
特に折れ目のしなやか具合は生地によってずいぶん変わりますので一見違うスタイルかと思う事もあります。
昇降コードの本数を多くしてなるべく垂れにくくしたり、
逆に昇降コードの本数を少なくし、てわざと”ふんわり”させることもできます。
選ぶ生地によってクラシカルな雰囲気にもできますし、和風、カジュアル、様々なシーンに調和します。
柄の面白い生地をお選びいただいたら、壁面に絵を飾るような感じで楽しんでいただけます。
もちろんオーダーですので、
生地の端に違う種類の生地を組み合わせたり、
ビーズトリムやフリンジを付けて好みのイメージに近づけることができます。
・プレーンシェード ・シャープシェード・バルーンシェード
■昇降用リング形状
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当店では取り外しが便利な着脱しやすい「e」フックを使っています。 「e」フックとは当店で名付けたものでフックが「e」の字ににているからです。 |
■たたみ代の見え方に違いが!
シェードをたたみあげるとき、生地が折りたたまれる基準は裏面のリングの位置によります。
生地裏面にあるリングがどのような間隔であるかによってプレーンシェードのたたみ代の大きさが変わります。
製作する丈によってリングのピッチを変えて一番きれいになるようにしています。
しかも、均等ピッチにしていますので、一番上のウエーブが大きくなったり、
小さくなって跳ね上がったりしませんのできれいです。
通常は一定の間隔に固定されたテープを縫い付けますので、生地の上を基準にするか、下を基準にするかによりますが、どちらかの端が半端になります。(右写真下側)
遮光性生地の注意点
遮光生地には隙間からの光漏れに注意
遮光性のある生地を使って普通にプレーンシェードを縫製すると、左写真のようにリングテープを縫い付けた時にできるミシンの針の穴から光が漏れます。
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プリエフシームレス仕様 せっかく遮光の生地を使っても、これでは針穴から光が漏れて気になる人は気になると思います。その場合は、オプションでシームレス仕様ができます。
このプリエフ加工シームレス縫製を応用して、下写真のような仕上がりが可能です。 |
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本体の柄のある生地と両サイドの無地の部分はそれぞれ違うメーカーの生地です。 シェード表面は1枚のシートとして縫い目はありません。 |
当店では大きい窓や高い窓や硬い生地にはプレーンシェードの形状記憶加工もできます。
20センチの固定ピッチになりますが、きれいなウエーブがでます。
納品後、生活を始めてから「やっぱり裏地を付けておけばよかった・・・」と思ったら、
既存のプレーンシェードに、後から裏地を付けることができます。
「これだ」と名づけました。
当店でよく売れているドレープ用の後から取り付けるフラット裏地「うらだ」をもじって当店の社長が付けた名前です。
社長のブログでも紹介しています。
当店スタッフが考案し、ローマンシェードの加工所がシステム化して一般的にも知られるようになりました。
好みの生地を使って製作できます。
当店オリジナル生地を使っていただくと比較的安く仕上げることができます。
詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
【店内に「これだ」を展示しています・セットする工程をご覧ください】
店内展示しているプレーンシェードに「これだ」を設置しました。 展示パネルはライトボックスのようになっていて、壁面に照明を埋め込んでいます。一番最後の写真で生地の透過性の違いをご確認ください。
生地を降ろしきった姿はプレーンシェードのように平面ですが、生地に水平方向に均等間隔で骨(棒・バー)が入っています。
その骨があるおかげで、相当シャープなたたみ上がり感を得れます。
このスタイルは透過性のある生地を使用した場合背後からの光を受けて棒(バー)のシルエットが浮かび、
平面的で退屈な状況を回避することができます。
棒(シャープバー)にもいろんな種類があり、目指す雰囲気によって使い分けます。
・一般的には断面が11mm×6mm程度の楕円の棒が、生地裏面に縫い付けられた袋に入っています。
・直径3mm程度の細い棒を、半透明の袋にセットすることで棒自体の存在感を感じさせにくくするタイプ(ニューシャープシェード)や、同じく3mm程度の細い棒を袋を使わずに生地本体で摘みこんで行く方法(バックタックシェード)などがあります。
・プレーンシェード ・シャープシェード・バルーンシェード
バルーンシェードは、たたみあがった形が”バルーン(風船)”のようにふんわりしたスタイルです。
とてもエレガントで、裾にフリルやトリムを付けてよりエレガントさを強調する事が多いですが、もちろん裾はストレートで仕上げることも出来ます。
上部の仕上がりは”ギャザー”もできますし、一般的なカーテンと同じように”3つ山”もできます。
【丈について】
掃き出し窓の場合は降りた状態で地面に干渉しないように1㎝程度上がるように、腰窓は長めに作るケースが多いです。
出窓に沿って作る場合は、2つの場合がありまして、外からあまり見られたくなくて常にバルーン状態にしておきたい方は長めにつくります。この場合、完全に降ろすと出窓の天板の上にレースが乗ります。
常に上げたり降ろしたりされる方は、降ろしたら出窓の天板の上ギリギリにくるようにつくります。
【ボリューム感】
バルーンシェードは2倍使いが適当だと思っています。
2.5倍使いにするとどうなるかということですが、完全におろした状態ではボリュームがあっていいのですが、上げるとウエーブが細長く垂れてきますので注意が必要です。
シェードのスタイルの1つで、最もゴージャスでクラシックなスタイルと言えます。
バルーンシェードは下ろしている状態では通常のカーテンですが、
オーストリアンシェードは細かなヒダを横方向にたくさんとっているので
下ろしている状態がとても美しいです。
大きな窓に向いてますし、カーブにも傾斜窓にも施工可能なので レストランやホテルでよくみかけます。
ツインシェード(ダブルシェード)は1台のメカの前と後ろに2枚のシェードを吊るすタイプです。
操作は「ワンチェーン式」と呼ばれる1本のチェーンで前後2種類の生地を操作できる方法が主流になってきています。
厚手生地とシアー(レース)生地との組み合わせでカーテンのような調光・遮光などの効果を得ることができます。
【プレーンタイプ+プレーンタイプ】や【プレーンタイプ+シャープタイプ】の様に組み合わせることができます。
「シェードの耳たてサイドリターン」
《ご要望その1》
プレーンシェードを枠の内側に取り付けて、 上とヨコに生地を出して隙間があかないようにしてほしい。
《小技その1》
耳立てサイドリターンさせていただきました。
「カーブレールにシェードを取り付ける」
《ご要望その2》賃貸物件で窓の高さは270cm。
南向きの都会のど真ん中のマンションです。
どうしても上にあがるものをつけたいとのことで、
シェードかロールスクリーンをお考えでした。
《小技その2》
レールに補助部材を入れてシェードを取り付けさせていただきました。
当初、不動産屋の内装屋さんに相談され、
「カーブレールを付けたままではこうしたメカものは付けられない」と言われたそうです。
今回のカーテンレールは補助金具が使えるタイプのカーテンレールでしたので簡単に取付ができました。
※補助部材が使えないカーテンレールもございますのでご相談ください。
取り付け自体は簡単ですが、カーブした窓にピッタリと商品を納めるための採寸と発注サイズの調整が今回の注目ポイントです。実績によるノウハウが隠されています。