昨年の11月にJAPANTEX2023と同時開催されていたジャパンホーム
&ビルディングショーに行ったときに帝人フロンティアのブースに
立ち寄りました。
帝人フロンティアは遮熱レースの「涼しや」の糸のメーカーです。
遮熱レースの勉強をしようと思って立ち寄ったのですが、今回は
防炎のカーテンをアピールされている展示で、火元にカーテンを
そのまま覆いかぶせると火を消すことができる商品でした。
その時に私が担当者に「今は火事は火傷で亡くなられる方よりも
一酸化炭素中毒で亡くなられる方が多いのでは」と投げかけたのです。
そしたら、その問題に取り組んでいる会社が大阪の十三に本社が
あり、工場が兵庫県三木市にあるとのことで紹介してくれることに
なりました。
それで、先日その工場に勉強に行ってきました。
大きな会社で、ガス事故を無くすためのセンサーなどを作っている会社です。
実験棟があり、実際に実験されるのを見学しました。
上は天ぷら鍋を空炊きしたときの実験です。
新コスモス電機開発された一酸化炭素検知器と火災警報器をつけてあって
反応実験です。
火災警報器というのは煙に反応するのです。
今や、法律で全戸に火災警報器を取り付けることが義務付けされています。
これは寝たばこでふとんにたばこの灰がついた時を想定した実験です。
火が燃えだす前に一酸化炭素が排出して、一酸化炭素検知機「プラシオ」が
反応して警告音がなるのです。
一酸化炭素とは
無色透明で比重は0.97で空気より少し軽いのですが、濃度が1.28%ならば
1~2分の吸引で死に至るのです。
これが一酸化炭素中毒死です。
一酸化炭素は不完全燃焼することによって発生します。
今までは死因としてあまり取り上げられていなかったのです。
どちらかというと煙を吸ったことによるのどの火傷による死亡という
ことが多く言われていました。
それが、2021年の年末で起こった大阪の北新地の放火事件で27名
お亡くなりになりましたが、全員一酸化炭素中毒死と発表されていました。
火事による火傷ではなく、その前に一酸化炭素を吸って、それが原因のようです。
一昨年の11月にお亡くなりなったマサカリ投法の元ロッテの村田兆治さんも
たばこの不始末が原因ですが、一酸化炭素中毒死です。
新聞には「大きな火傷は負っていなかった。死因は一酸化炭素中毒の疑い」と
書かれていました。
火が燃え広がる前に一酸化炭素が発生します。
実際の起こったことで、原因がわからなかったので神戸市消防局が
事実に基づいて実験したドキュメンタリー動画がYouTubeで公開されています。
アパートで火事があって、火がまわっていない2軒先に住んでいる方が
お亡くなりになったのです。
死因は一酸化炭素で天井裏を通って一酸化炭素が2軒先の家に届いたのです。
(違法建築で問題になった大手の賃貸住宅の建築メーカーもありましたね。)
もう一度書きます。
一酸化炭素は不完全燃焼によって発生します。
厚生労働省のページです。 こちら
私はカーテンを防炎にすることによって、不完全燃焼
になり、完全に燃えるものより一酸化炭素を発生しやすい
のではないかという疑問を感じています。
防炎加工されたカーテンは炭化(たんか)現象を起こします。
今、新コスモス電機に防炎の生地と非防炎の生地を送って実験をお願い
しています。
結果がわかれば報告します。
一酸化炭素を早く検知する警報器として新コスモス電機の「プラシオ」
があります。
ネットで買えば6~7000円ぐらいです。
私は即購入して一人暮らしの90才の母の部屋に設置しました。
この商品は熱中症対策にもなりまして、室内の乾燥状況にも警報が
なるようになっています。
今日の話は役にたちましたか?
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