先日のニュースで5年前に起こったロール網戸の操作コードが
首に引っ掛かって亡くなられた西宮市の女児(6才)の遺族が
メーカーのYKK APとリフォーム業者を訴えた判決が大阪高裁で
出たことが話題になっています。
私は遺族が裁判を起こされた時のニュースをブログに書いています。
2020年10月29日のブログ
新聞は
たいへん痛ましい事故です。
大阪地裁の一審は遺族側の敗訴だったのですが、二審の大阪高裁の判決は
遺族側の逆転勝訴でメーカーとリフォーム業者に5800万円の損害賠償を
支払えと判決になりました。
詳しくはこちらのニュースをお読みください。
記事によりますと、
YKK APは施工説明書の中で、操作ひもにクリップと注意喚起タグを
取りつける旨を指示していましたが、リフォーム業者は、操作ひもの
危険性やクリップの使用方法を両親に説明しませんでした。
大阪高裁は判決で、
リフォーム業者が装着義務や取り扱い方法を説明する義務を怠ったと
断定しました。
今回はロール網戸の操作チェーンが問題となっていましたが、我々が
よく使っているインテリア商品にも同じような操作チェーンがあります。
今や、施工業者、販売店の説明責任が問われるようになってきており、
当店では必ず、お客さんに説明して確認書をお渡しして1枚にはサインを
いただいています。
ブログは 2020年12月4日に書いています。
前のブログにも書いたタチカワのエアレを取り付けたお客様にも説明しています。
当店で作った確認書の文章を読んで説明しています。
1枚にはサインをいただき、もう1枚はお客様に渡します。
「3月4月はインテリア月間」「4月10日はインテリアを考える日」の告知と
キャンペーンの応募もお願いしています。
タチカワはチャイルドセーフティには一番熱心な会社です。
エアレ、バーチカルブラインドの操作コードにはウエイトに引っ掛ける
ところがついています。
ボールチェーンには強く引っ張るとわざと切れるようになっています。
以前はバーチカルブラインドのスラットも強く引っ張ると外れるように
なっていました。
しかし、インテリア業界としてはまだまだ取り組みが甘いのです。
サッシ業界は、こうした訴訟問題があったので対応策をとっています。
今のYKK APのロール網戸にはQRコードが貼ってあり、それをかざすと
ホームページに飛び、操作のやり方や安全に関する注意がみれるように
なっています。
ループ式のコードもなくなりました。
そのブログは下です。
インテリア業界も業界あげて、安全対策に取り組まないとこの分野に
おいてもガラパコス状態になります。
今までは日本では安全問題でメーカーが訴えられるということが
ほとんどなかったのでのんびり構えていますが、世界的にみれば
ループ式の操作コードを多用している国は日本ぐらいだそうです。
私共もお客様に販売しているは場合は、直接お客様に説明できるので
いいのですが、住宅メーカー等の下請けの場合はお客様に会わないことも
あります。
そういった場合の説明責任ってどうなるのか心配です。
日本ブラインド工業会は著作権を守るのも大切ですが、人の命の
方が重要なのでもっと業界挙げて広報活動をお願いしたいのです。
安全のための動画をつくり、業界全体で共有し、商品にQRコードを
つけてエンドユーザーにもっと告知していかなければなりません。
NTTと言われるニチベイ、タチカワ、トーソーの大手メーカーは
業界のために仲良くしてNTTコミュニケーションズで
やってもらいたいのです。
今日の話は役にたちましたか?
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